私たちの脳は、とても面白い特徴を持っています
体重からすると小さな器官なのに、とてつもないエネルギーを使っているのです
脳の基本構造
脳は主に三つの部分に分けられます:大脳、小脳、脳幹です
大脳は思考や感情、記憶を司り、私たちの意識的な行動に関与しています
小脳は運動の調整やバランスを保つ役割を果たし、脳幹は生命維持に必要な基本的な機能を管理しています

脳の機能
脳は神経細胞(ニューロン)から構成され、これらの細胞が情報を伝達することで私たちの行動や感情が生まれます
脳の各部分は特定の機能を持ち、例えば前頭葉は計画や意思決定に関与し、側頭葉は聴覚や記憶に関わっています
脳のエネルギー代謝
脳は体重の2%しかありませんが、体全体の使う酸素の20%も消費しています
つまり、体の大きさの割に10倍もの酸素を使っているということです
さらに興味深いことに、このエネルギー消費量はほとんど変化しません
激しい運動をしているときも、ぼーっとしているときも、脳の使うエネルギーはほぼ一定です
では、脳はこの大量のエネルギーを何に使っているのでしょうか?
研究によると、その大部分は「ベースライン活動」と呼ばれる、脳の基本的な活動に使われています
これは、私たちが特に何かをしていないときでも、脳の中で常に行われている活動です
具体的には:
– 神経細胞同士の通信
– 脳の正常な働きを維持するための活動
– 外からの刺激に素早く反応できる準備態勢の維持
これに対して、私たちが何か特別なことをするとき(例:計算をする、本を読む、運動するなど)に増える脳の活動は、全体のエネルギー消費からすると意外に小さく、わずか5%程度の増加に過ぎません
この発見は、脳の研究に新しい視点をもたらしました
1. 脳は常に活発に活動している器官で、「休んでいる」という状態はありません
2. 普段から高いエネルギーを使って準備態勢を整えているからこそ、必要なときに素早く反応できます
3. 脳の研究では、特定の活動による変化だけでなく、この常に続いているベースラインの活動にも注目する必要があります
このように、私たちの脳は、常に活発に活動し、大量のエネルギーを使って、いつでも対応できる準備を整えている、とても効率的で賢い器官です
脳の健康
脳の健康は私たちの全体的な健康に直結しています
適切な栄養、運動、睡眠は脳の機能を最適化するために重要です
また、ストレス管理や社会的なつながりも脳の健康を保つために欠かせません

参考文献:Marcus E Raichle. Appraising the brain’s energy budet. 2002
NEUROスタジオ東京