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生活習慣病 −糖尿病−

糖尿病ってなに?

糖尿病は、血液の中の「血糖値」が高くなりすぎる病気です。

食べたごはんやパンなどの炭水化物は体の中でブドウ糖になり、血液を通じて全身に運ばれます。このブドウ糖をうまく使えないと、血糖値が高いままになってしまいます。

💡 なぜ血糖値が高くなるの?

主に2つのタイプがあります:

1型糖尿病

・子どもや若い人に多い 

・体の中で「インスリン」というホルモンがまったく作られない

2型糖尿病

  1. 中高年に多い(最近は若い人にも)
  2. インスリンが足りなくなったり、うまく働かなくなったりする
  3. 運動不足、食べすぎ、ストレス、肥満などが原因になる

🛤️ 生活習慣病としての糖尿病になるまでの流れ

① 食べすぎ・運動不足・ストレスが続く

・ジャンクフード、甘いものの食べすぎ

・デスクワーク中心の生活で運動が少ない

・睡眠不足やストレスでホルモンバランスが乱れる

👉 結果:血糖値が上がりやすい体に

② インスリンがたくさん必要になる

インスリンとは、血糖値を下げるホルモンです。しかし食べすぎたり太ってくると、→ インスリンが効きにくくなる(=インスリン抵抗性)

👉 結果:体はもっとインスリンを出そうとがんばる

③ 膵臓(すいぞう)が疲れてくる

インスリンを作っているのは「膵臓」。しかし、無理してインスリンを出し続けていると…

👉 結果:膵臓がバテて、インスリンの量が減ってくる

④ 血糖値が高いままになる(=糖尿病)

インスリンが足りない + 効きにくい状態になると、食後の血糖値が下がらなくなります

👉 結果:血液中にブドウ糖があふれてしまい、糖尿病に

⚠️ 糖尿病を放っておくとどうなるの?

血糖値が高いままだと、体のいろんなところに負担がかかります

目が見えにくくなる(失明の可能性)

腎臓が悪くなる(人工透析になることも)

足の感覚がなくなる・傷が治りにくくなる

心臓病や脳卒中のリスクが上がる

糖尿病で心臓病・脳卒中のリスクが上がる理由

① 高血糖が血管を傷つける

・血糖値が高いと、血液中に余分な糖がたくさん

・それが血管の内側をじわじわ傷つける

👉 結果:血管がもろくなり、動脈硬化が進む

② 動脈硬化が進む

動脈硬化とは:血管の壁が硬く・狭く・詰まりやすくなる状態

👉 心臓につながる血管が詰まる → 心筋梗塞
👉 脳の血管が詰まる・破れる → 脳梗塞・脳出血

③ 糖尿病は「サイレントキラー」のセットと関係する

糖尿病の人は、次のような病気も一緒に持っていることが多いです

👉 これらが組み合わさって、心臓や脳へのリスクが一気に上がる

④ 自律神経にも影響が出る

糖尿病で自律神経障害が起こると、
 → 心臓のリズムの乱れや、突然の血圧変動などが起きやすい
 → 心不全や突然死のリスクも高くなる

🍙 どうやって予防・コントロールするの?

  1. 食事をバランスよくとる
     → 甘いもの、脂っこいもの、食べすぎに注意
  2. 適度に運動する
     → 1日30分のウォーキングなどが効果的
  3. ストレスをためすぎない
  4. 定期的に健康診断を受ける

まとめ

糖尿病は血糖値の高い状態が続くことで、血管や神経にダメージを与えます。これにより動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中といった重い合併症のリスクが高まります。

糖尿病を防ぐ・進行させないためには、血糖だけでなく血圧や脂質もバランスよく管理することが大切です。

日々の生活習慣の見直しと、定期的な健診による早期発見・早期対策が、健康な未来への第一歩となります。

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